アキバで半田をつけまくり!

何気ない日常の中で、電子工作をしたい衝動に駆られることが年に何度かあると思います。
でも「年に何度か」レベルでは半田ごてその他の道具を揃える気になれず、結局何もせずに過ごしていたりしませんか?

そんな発作的な電子工作欲を解消する、耳寄りなニュースです。
なんとマルツパーツ館秋葉原店二階にメイク館がオープンしたそうです!

料金は基本的な工具の貸し出しつきで一時間800円。オプションで大掛かりな工具も借りられます。
時間も30分250円で延長できますし、自分の工具や他店で購入した部品すら持込OK。
これは行くしかない!とばかりに足を運んでみました。初心者向け製作キットだけ持って。


 やる気満々

混んでいたらどうしよう…とちょっと不安でしたが


 がらーん

意外なことに誰もいませんでした。12/2にオープンしたばかりなので、あまり知られていないみたいです。

貸切気分でさくさくやってしまおうと思います。

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今回作ろうと思っているのはこちら。




その名も導通チェッカーキット。
「ブザー音の変化により、おおまかな抵抗値が判別可(付属の解説より)」という代物です。
大雑把にいうと電気を通すかそうでないかを確認できるキットが作成できるのです。
音の変化で電気の通しやすさがわかります。

電子工作欲と共に、計測欲をも満たしてしまおうという魂胆です。
ただ単にパーツが少なかったからというのもありますが。


 

標準貸出し工具類(くわしくはこちら)も充実してます。
今回メインで使うのはニッパーと半田ごてです。半田ごて。なんて素敵な響きでしょう。


 こーんな気分

ちゃんとした写真を撮り忘れるくらい浮かれてました。


 確認書および免責承認書

取り扱う工具が危ないことを確認する書類に署名し落ち着いたところで、半田づけ開始です。




背が低い部品から半田付けしていきます。


 右のゲジゲジがICです

と、ここで問題発生。

ICの向きがどちらが前かわからなくなりました。
あれ?何が目印になるんだったかな?歳のせいか全く思い出せません。
ここにいるのは私だけですし、参考書も持ってきてません。

…一階にいるお店の方に聞くしかない。

しかし、本来知っているべき初歩の初歩を聞いても大丈夫かなぁ。しかし…
…と恐る恐るお伺いしましたが、人がいなかったことも幸いして笑顔でご対応いただけました。


 ○がついている方が前(初歩の初歩)

しかも、わからないことがあったら遠慮なく聞いて欲しいというお言葉までいただけました。

それを真に受けたわけではないのですが、お世話になることが二度三度。




ケースに穴を空けるのを手伝ってもらったり、半田がくっつかないのを相談したり。

…人が少ない日でよかったと感謝せずにはいられません。
完全に素人丸出しです。本当にありがとうございました。


紆余曲折を経て、なんとかカタチになりました。


 どーん

さて、動くかな…?


 ついたー!音が出たー!!

端子を当てる素材によって音にも違いがありましたので、無事に動作したと言えます。やったー!
数年ぶりに半田ごて握ったので、かなり心配でした。

写真を撮りながら作っていたら、全工程二時間くらいかかりました。
普通に作れば慣れない人でも一時間くらいで完成するはずです。

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というわけで、私の発作的な電子工作欲は満たされたのでした。
初心者がキットを持ち込んでも大丈夫なのがわかったのが大きな収穫です。
さすがにお店の邪魔にならない、人の少ない時間帯である必要がありますが。

週末はこの分野で有名な講師を招き、講習会を開催することもあるそうです。
お店の方の話によると、講習会がある日は大盛況らしいですがそれ以外の日はあまり利用者がいないとのことでした。
そういえば、私が作業しているときも、見学だけして帰られた方がいらっしゃいました。
まだ出来たばかりで利用する側もお店の側も、手探り状態であるように感じられました。




この空間の方向性を決めるのは、利用する人なのかもしれませんね。
どちらにせよ真新しい作業台に焦げ跡が増えるくらい活用されるといいな、と願っています。

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お得な豆知識:拡張版

人体も微弱ながら電気を通します。
動作確認の写真で端子を手で握っているのはそのためです。
乾いた手より汗をかいて湿った手の方が、より電気が流れやすくなります。
嘘発見器もこの原理を利用しています。動揺すると汗をかきますから。
しかし、もっとヒトの欲望に直接的に働きかける使い方があるのです!

今回作成した導通チェッカー、 一部ではラブテスターと呼ばれています。

 ドキドキして手に汗握ると、ブザーが鳴りまくります。

たった十数個の部品で、ヒトのココロすら計測できるのです。科学のチカラばんざーい!
これさえあれば、あなたの前でそっけない態度をとるあの子の本心を知ることができるわけですよ。

「こんなの作ったんだけど、試してみる?」と声をかけ手を繋いで計測し、好反応が出ればしめたもの。
「あれ?もしかして彼も私のことが…?それともこれは私の本当の気持ち?」
とあなたのことを意識せずにはいられなくなるはずです。
反応が悪くても、あの子と手を繋ぐというささやかな幸せを味うことができます。
とはいえ、あなたがドキドキしてしまえば好反応が出ますので大丈夫。結果は決まっています。

というわけで、クリスマスを目前に控える今だからこそ、電子工作をお勧めします。
今年、幸せなクリスマスを過ごせるのは、科学のチカラを味方にした者であると言っても過言ではありません。

実行するかはあなた次第です。ご武運をお祈りいたします。それでは。
書いてたら目から水が出てきた

あの頃にもどりたい